一年、喉と耳を使いまくったせいか、年末の九州ツアー、元日のお年始のご挨拶が終わったとたん、
ぼっこし扁桃腺が腫れまして、発熱。耳まで痛くなる始末…
腰が痛くなるまで寝まくって、完全復活いたしました!
まぁ、体が悲鳴をあげるくらい一年がんばってたってことで。
さてさて、
2015年は私のこれまでの人生の中でもトップクラスの濃い一年でした。
それは、やっぱりファーストアルバム『Fly Free』の制作によるもの。
この一年で、世界中のミュージシャンがうらやむような経験をさせていただき、
『Fly Free』を作らなければお会いできないたくさんの方にお会いすることができました。
また、制作やその後のリリースツアーを通して、自分のことを今までよりもはるかに客観的に
見れたことで、自分が求められていること、やるべきことを強く再認識することができ、
ミュージシャンとしてピントを合わせるべき場所にスポットライトが当てられたような感覚です。
「ニューヨークと東京でレコーディングなんて、大変だったでしょう」と言っていただくこと が多いのですが、
レコーディング自体は、レコーディングメンバーやスタッフさんのおかげで、何の心配もなく、ただただ気持ちよい風に乗って歌うだけでした。
ただ、そこから後のCDにまとめ上げる作業が辛かった…
いろいろな作業や選択が立て続けにどっさりあったのですが、要領の悪い私のこと、うまくやれるべくもなく…
自分がいかにできない人間か、ということを日々ブスブスと体に突き立てられ、痛みばかりで本当に死んだ方がましなんじゃないか、
共演してくださったみなさんの演奏がすばらしすぎて、自分のボーカルを抜いて世に出すべきではないか、
と思うほど追いつめられた日々でもありました。
でも、辛いことがあったからこそ、周りにいてくださって助けてくださる方たちのありがたさ 、
そしていかに自分が幸せな環境にいるかを、心から心の奥から感じる日々でもありました。
私は、要領よく仕事をすることはできないし、人を引っぱっていく統率力もない、明確なビジョンもない。
ただひとつできるのは、みなさんの前に立って歌うこと。
でも、その歌うことを通して、たくさんの方とお会いでき、時間や思いを共有することができる。
それって、何ものにも代えられない幸せなことだということを知りました。
2016年も、おひとりおひとりとの出会いを大切に、
みなさんの心の中が少しでもあたたかく、楽しく、幸せになるように、きばっていきたいと思います。
各所ライブ会場にてお待ちしていますので、ぜひ会いにいらしてください。
がんばるぞー!
yukiko miyazaki
宮崎幸子